2010年03月21日

『立ち直るための心理療法』(矢幡洋著)

僕は、矢幡洋という方をぜんぜん知らなかったのですが、ワイドショーなんかのコメンテーターとして、わりと以前からメディアに出ていたらしいですね。ネット検索してみると、鼻の下に絆創膏貼ってテレビに出て話題になってたり、最近では、酒井法子さんの事件のときに、コメンテーターとしてひっぱりだこだったとか。事件のときワイドショーは観てなかったので、どういうところがウケてたのかはわかりませんですが。
矢幡氏は、京都大学文学部出身、精神病院の相談室長などを勤めた経歴などを持つ臨床心理士だそうです。ご本人の人生自身が挫折と立ち直りの連続で、17歳のときには心の病気としか言いようがない状態になり、大学では他人が怖くて講義に出ることもできず、「下宿に閉じこもって自分がこの世に存在してしまったことを呪う詩を書きつづって」いたといいます。
(精神病院に入れられるか自殺するかどちらかの)「自分が恐れていたような人生にならないですんだのは、ほんの紙一重の差でしかなかったと思うのです」。この手の本でこう書かれては、みもふたもないような気もしますが、実際、心の病気に限らず、人生なんてそんなものでありましょう。
もっとも、“「適切な治療に巡り会えれば」という条件さえあれば、「心理療法という手段を試してみないのは、もったいない」と言いたいのです”とあとがきで書かれています。
トラウマについては、いろいろ議論があるようですが、著者は、「原因究明」は心の治療とは直結しない〜心の問題から立ち直るために「トラウマ人間論」は有害無益でしかない〜どのようなストレスを受けても人間にはそれに抵抗する力があり、そしてその力を伸ばすこともできるという、人間のポジティブな面に注目する発想こそ、立ち直るために大切だ、としています。
「心の傷を数えるよりも、あなたが持っている生きるための武器の数を数えてみよう」
「一見その人のネガティブに見える傾向さえ生きていくためのポジティブな力として活用できる」
そのほか、精神科医・カウンセラーの上手な使い方、心理療法とはどういうことをやるのか(クライアント中心療法、イメージ療法、トランスパーソナル心理学、アートセラピーなど)といったことが、平易に説明されています。
また、巻末のわずか数ページですが、「少しでも役に立ちそうなもののリストを作成して下さい」「症状がないときは、どのようにして過ごしていますか?」「あなたはどうやってそんな厳しい状況にここまで耐えてきたのですか?」など読者をセルフヘルプするための6つの問いかけ(ワーク)があり、著者の優しい人柄を感じさせました。


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ラベル:精神医学
posted by はれー at 09:30| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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